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・技能実習生は外国人人材受け入れの主流になっている
・人材不足の解消だけでなく、様々なメリットがある
・しかし「安定して人材を受け入れることができる」は誤りである
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介護分野における外国人技能実習生の数は2019年3月時点で、1,823名に達しています。
他にも外国人人材を受け入れるための様々な制度や在留資格の整備が進められていますが、
今後も、技能実習制度は外国人介護人材受け入れのための主流であり続けるでしょう。
では、外国人技能実習生を受け入れることのメリットとはどのようなものでしょうか。
実習生の受け入れをおこなっている施設の担当者に何名かお聞きしました。
多かったのが「職員間の連携が深まる」という声がありました。
日々忙しく余裕のない現場だと、日本語も介護もおぼつかない実習生の受け入れは負担になりそうなところです。
それが実際は、手助け必要な人材がくることで周囲の職員が積極的に支えようと動き、ケアの質の向上にも繋がったということでした。
他にも、利用者にも評判が良い、真面目で仕事を覚えようと努力する、真面目にはたらくなど様々なメリットをお聞きしています。
他にも、
「技能実習生である間は定められた実習施設での実習(就労)が求められるので、少なくとも3年間は辞めない」
「現地教育機関との関係ができれば人材を安定して紹介されるのではないか」
と安定した人材供給を期待する声も聞かれました。
恐らく、これが外国人人材に期待する最も大きな理由なのではないでしょうか。
これはいずれも、一部正しいかもしれませんが、誤りもあります。
すでに世界中で介護・看護人材のニーズが高まっており、実習生にとっては日本だけが実習・就労先ではなくなっているからです。
毎年、海外視察ツアーを企画し、介護医療事業の経営者・幹部と一緒に現地の養成校等での意見交換をしています。
その実感からすると、収入、言語、入国ハードル、その他環境を総合した結果、どの国でも共通して日本の人気は3~4番手だと感じています。
「日本であること」そのものが働く理由になる時代は終わりました。
今後は国際的にも「働きに行く価値がある施設かどうか」を見られることになると考えられます。
外国人技能実習生の受け入れを成功させるためには、働き手としてのイメージを新しくする必要があります。
どれだけ魅力的な施設であるかを伝えるのが、日本人と同様とても重要になります。
また、技能実習生同士は独自のネットワークを持っています。
実際に働いた技能実習生が満足しているかどうかも、将来の実習生候補の獲得のために、重要なポイントになります。
日本人だけでなく、実習生にとっても働きやすい職場の構築をおこなうことが重要になるとお考えいただければと思います。
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