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「令和2年度国際・アジア健康構想協議会シンポジウム」に登壇しました

2021年03月07日

「令和2年度国際・アジア健康構想協議会シンポジウム」に登壇しました

3月1日、弊社の齋藤がパートナー企業である社会福祉法人くだまつ平成会の岩本昌樹理事長とご一緒に
内閣官房健康・医療戦略室主宰「国際・アジア健康構想協議会シンポジウム」に登壇しました。

登壇テーマは「アジア諸国におけるヘルスケア事業展開・介護人材還流に関する事例紹介」で
主にタイ・バンコクにおける脳梗塞リハビリ事業の展開を中心に主に下記の内容でお話しさせていただきました。

①タイでの脳梗塞リハビリ事業立上げの経緯
現地医師との出会いとローカルパートナー含む3社での事業設立の経緯について報告いたしました。

②現地の介護の状況
現地には回復期病棟が存在せず、リハビリの機会がそもそもないことや
2030年には高齢社会、2050年には超高齢社会となるアジアでも高齢化の進んだ国であること、
既に95万人の要介護者と、14万3千人の寝たきり高齢者が存在し多くの方が介護を必要としていること、
「脳卒中」が高齢者の中で最も多い疾患であることについて報告しました。
また、現地でのヒアリング調査等を通じ、「医療」と「お手伝い」の間の「介護」の認識が小さく
医師の理解や需要増加と共に、今後、市場が拡大していくと考えられる所感を報告しました。

③職員の育成
現地セラピストが来日し、脳梗塞リハビリステーション福岡で脳梗塞後遺障害に対するリハビリを、
くだまつ平成会様のほしのさとで認知症ケアをそれぞれ学び、現地で提供していることを報告しました。

④現地での活動実績
現地で実際に対応したケースについて中度の方、重度の方の2ケースを報告しました。
自力歩行を希望された中度の方へは歩行やバランス訓練を中心に提供し、
ご自身での立ち上がりや階段の昇降が可能になったことを報告しました。
重度の方についてはポジショニングの見直しや回想法を活用した認知機能のリハビリをおこない
活動量の増加につながった事例を紹介しました。
また、上記取り組みについて現地タマサート大学院ビジネススクールで発表したことを報告しました。

⑤進出における課題
実際に進出した経験をもとに、会社設立や運営そのものの難しさ、情報収集の困難さ、
「介護」の認知度がまだまだ低いという状況や価格設定の困難さ、新型コロナウィルス感染症の影響等
について報告いたしました。


「国際・アジア健康構想協議会」は、日本で介護を学ぶアジアの人材を増やすとともに、
日本の介護事業者のアジアへの展開や相手国自らが介護事業を興すことを支援することにより、
日本で学んだ人材が自国等に戻った際の職場を創出し
アジア全体での人材育成と産業振興の好循環の形成を目指すものです。

当日は当社事業以外にも複数の事業に関する報告が行われ
近日中に報告書の公開もされる予定となっております。
報告書が公開されました際には、改めてご報告をさせていただきます。

事務局
メール:info@care-sp.net
TELL:0120-99-4306
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