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「台湾・台北における介護・教育・福祉機器展視察ツアー」台湾の私立大学との交流⑩

2017年10月03日

「台湾・台北における介護・教育・福祉機器展視察ツアー」台湾の私立大学との交流⑩

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・台湾で人気の私立大学、実践大学
・社会人大学院生との討議
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前回は、台湾における現地送り出し機関での実際の日本企業への就労支援の流れと、台湾の若者の介護へのイメージについてお伝えしました。
 
今回は、その後に視察に伺った実践大学について、そしてそこで行った学生とのディスカッションの内容をご紹介します。
 
 
台湾で人気の私立大学、実践大学
実践大学は、台湾の私立大学においても上位に位置する人気校です。学部はデザイン学部、人間生態学部、経営学部の3つあり、校内は非常にデザイン性が高く、展示されている作品やポスターもデザイン性の高いものが多い印象でした。
 
そこでは、介護人材について社会人大学院生(民生学修士課程 高齢家庭服務事業過程)と、そのOBの方々との討議を行いました。
こちらの学科には、台湾の介護施設の経営者・ソーシャルワーカー・看護師などの実際の介護事業の経営者や管理者・従事者として働きながら、ステップアップを目指す社会人学生が在学しています。
 
 
 
社会人大学院生との討議
 
社会人大学生とのディスカッションでは、日台双方の介護の事情についてそれぞれで議論がなされました。
台北の中心部では土地が少なく、大規模な介護施設の建築は難しいこと、介護人材は不足しており獲得が難しくなってきていることなどの意見が出ていました。

また台湾のこれまでの習慣として、介護を他のアジアの国の方達にしてもらっていたこともあり、海外人材の登用に関してはそれほど大きな抵抗感はないとのことでした。

日本の介護については、自己選択型の介護や、化粧セラピーといった取り組みが注目を集めていると情報を得ており、非常に興味深かったです。

そして、「台湾の若者が日本の介護に興味を持ち、訪日する可能性」についてヒアリングしたところ、言葉の壁と、日本の介護は非常に厳格であるというイメージがあり、現在台湾で介護に従事している人材は尻込みをしてしまうのではないかという現実的な意見を聞くことができました。
 
台湾を日本への介護人材の受け入れ元とすることに課題を多く感じるものの、日本人に近しい感覚を持っていることや、これから高齢化が進んでいくという背景が共通していることから、今後の日本における明るい介護の現場づくりや、台湾における日本誘致の仕組み強化に長期的な視野で取り組めば、将来的には双方の介護市場を担う良いパートナーシップを築くことができるでしょう。

次回は、実践大学卒業生であり、現地介護事業者をしている朱氏の講演の内容についてお伝えしていきます。
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