収入を最大化するのためには「売上=客数×客単価」の計算式から「客数(稼働率)」もしくは「客単価」を向上させる必要がある。
今回はこの「客単価」の向上について解説していきたい。
主な「客単価」を向上させる手段は、
・基本報酬の向上
・加算の算定
のいずれかとなる。
基本報酬の向上は平均介護度の上昇もしくはサービス提供時間の延長により可能だ。
特に平均介護度については、対象者が軽度化傾向のある機能訓練型の通所系サービスにとっては重要である。
こういった事業所は地域でも軽度者向けと認知されていることが多いため、改めてブランディングをおこなう必要がある。
法改正の流れとしても包括的な利用者を対象とした自立支援の促進が求められている。
中重度者を受け入れるための人員配置や看護師の配置、プログラムの開発を進めたい。
その上で、ケアマネ向けに情報提供と勉強会を実施し、中重度対応とセラピストが所属していることをアピールすることで、中重度の割合アップつなげたい。
加算の算定についてはいわずともがなであるが、特に「取り組みの時間がない」「費用対効果が見えない」という理由で算定していない加算は見直しが必要だ。
今後、介護報酬は複合的に加算を算定することによりより高い評価を受ける流れになる可能性が高い。
算定できるのに算定しないという選択肢は取りずらくなるだろう。
やはり一度、業務オペレーションをチェックした上で、省ける業務や無駄な流れは整理すべきである。
その上で、決して高くはないと思われる加算一つひとつを、丁寧に算定していくことが重要である。
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