固定費の見直しの部分で触れた
人件費の削減に向けた取り組みに関して解説していきたい。
人対人の介護サービスにとって、サービス提供をする人数が多いほうが
よりよいサービスが提供できるのは当たり前であり、
現場のスタッフは人数を増やしてほしいと希望するのではないだろうか。
しかしながら、先にお伝えしたように、
人件費を増やすということは固定費を増やすことに直結し、
同じ収入で固定費を増やすということは収益を下げることになる。
それを職員にも伝えながら、人件費には向き合っていくべきである。
例えば、現場を4名で運営できるなら、
基本給が16万だが、5名で運営するなら14万になるなどと提示して、
職員に話し合ってもらうのも良いだろう。
常日頃からコスト意識に向き合っている職員とそうでない職員では、
経営に対する貢献度も大きく異なる。
コスト意識と向き合える職員は将来の管理者の候補と言えるだろう。
また今だから取り組みやすいこととして、
挙げられるのが現場のオペレーション改善である。
これは職員1人1人が1日の間に実施している業務を可視化し、
業務効率の改善や時間割を再検討する取り組みである。
オペレーション改善というとイメージしにくいかもしれないが、
要は一日のサービスの流れとそれにかける職員の人数を確認して最適化する。
数年前から同じオペレーションで運営している事業所もあるだろう。
今実施している1日の流れが
本当に今提供したいサービスなのかを改めて考えることで、
休憩のとり方や利用者に対するサービスの仕方、
残業時間が大幅に減る事業所もあるのだ。
まずは自事業所のオペレーションチェックをおすすめしたい。
オペレーションの見直しによりできた時間で、
現在は外注している(例えば洗濯や掃除など)事業所運営に関係するものを
職員に実施する流れを作ることも可能である。
とにかく固定費を減らすために何が取り組めるかを検討したい。
オペレーションチェックに関してはスターパートナーズでも
完全オンラインで報告書を提出するサービスを実施している。
(1事業所5万円~ 複数事業所の場合はご相談ください)
ぜひこの機会にオペレーション変更に着手してほしい。
介護従事所の収支改善コラムの目次はこちら
メルマガ登録をすると最新のコラム掲載情報が受け取れます!