これまで様々な観点から選ばれる施設になるためのポイントをお伝えしてきました。
最後の観点になるのが、「施設を退去するケース」についてです。
前回、前々回で介護度が重度になった場合や医療的な処置が必要になった場合についてお伝えしました。
自施設ではこれ以上の対応が困難になり、他施設もしくは病院に移る、ご自宅に戻っていただくといったケースもあります。
ほかにも、看取りまで対応できる体制なのか、という点も施設選びの際に考慮されるご家族もいます。
こうした場合、対応が可能なのか、可能でない場合、ご家族が安心できるような対応策をどのように考えているのかは、きちんとお話できるよう整理しておく必要があるでしょう。
金銭的な問題で入居を続けることが困難なケースもまれにあります。
医療費など思わぬ出費が発生することも踏まえ、資金計画を考えていただくようにお話しする必要があるかもしれません。
また、入居者側の理由ではなく、施設側の経営上の理由で運営が困難になり、退去していただかなくてはならない事態も想定されます。
介護事業者の倒産件数は年々増えており、今後も報酬減や人件費の高騰などの理由でますます増加すると予想されています。
人生の終の棲家として、余生を過ごす覚悟で選ぶ施設ですので、そうした期待に応え続けられるよう、安定した経営というのは必須条件になるというのは言うまでもないでしょう。
==ポイント==================
□ 看取りまで対応できる体制がありますか?
□ もしもに備えた資金計画までお話ができていますか?
□ 安心して余生が過ごせるよう安定した経営が行えていますか?
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次回はこれまでのまとめとして、「選ばれるための施設になるポイント」を総体的に振り返ってみましょう。
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