==ポイント==================
・30年後には世界的な高齢社会に突入
・特にアジア諸国の高齢化は急速に進んでいる
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現在、世界の人口約70億人中、高齢者の人口は約5億人と言われています。
7.1%は高齢者なのです。2050年には、世界人口約93億人に対し、16.1%の約15億人が高齢者人口になると予測されています。
現在の約2倍以上になるのです。
国際連合の人口統計資料では、65歳以上の高齢者の人口に占める割合が、7%を超えた社会を「高齢化社会」、さらに14%を超えると「高齢社会」と定義づけられています。
この定義によれば、世界の人口はすでに「高齢化社会」に突入しており、およそ30年後には「高齢社会」になるのです。
世界的に見て、高齢者人口が加速的に増加しているのは明らかです。
特に、アジア諸国の高齢化のスピードは急速に進んでいます。
各国の「高齢化社会」から「高齢社会」への経過年数予測を見ると、日本が約24年間(1970~1994年)を要したのに対し、ベトナムでは14年間(2020~2034年)、インドネシアでは19年(2018~2037年)、フィリピンでは20年間(2024~2044年)と予測されています。
この予測が現実になったとき、歴史上類を見ない高齢化現象がアジア地域に生じることになります。
そのために、急速な準備が求められています。