専門職教育体制構築支援センターコラム第2回目です。
今回は「制度構築をすることによって具体的にどんな効果が期待できるか」についてまとめてみたいと思います。
「ハイパフォーマー」
これは、高いレベルのパフォーマンスを発揮する人のことを言いますが、このハイパフォーマーになるためには、やはり没頭して取り組むことが非常に重要です。
しかしながら、好きではない勉強や興味のないことを没頭して、実施することはほとんど無理でしょう。
元々専門職は、その専門職になりたいと思って、養成校に入学し、その専門教育を受けています。
興味のある専門的な内容をしっかり学んできたはずです。そんな専門職がいつしか資格だけを使った仕事をし始めてしまいます。
すると、給与(や安定)だけが目的の仕事になってしまいがちです。いわゆる「資格に“ぶら下がる”といった状態」になってしまうのです。
そんな専門職を「ハイパフォーマー」にするために取り組むのが、この制度の構築になります。
専門職をハイパフォーマーにするために、大事なのは法人のビジョンの中で専門職として、一職員としてどのようにかかわりたいかを考えさせる、待遇面での未来もみえるようにする、専門職としての役割以外の役割をきちんと与えるというのが非常に重要なポイントです。
実際に専門職が集まっている法人の特徴を整理すると、やりたいことができる(出来そう)、今まで(病院や介護サービスなど)と違うことが経験できる(出来そう)、キャリアパスをきちんと整備している、研修制度が適切に整備されているなどになります。
次回は、制度設計のポイントや考え方について解説していきたいと思います。