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Column

「台湾・台北における介護・教育・福祉機器展視察ツアー」⑫おわりに

2017年10月17日

「台湾・台北における介護・教育・福祉機器展視察ツアー」⑫おわりに

==ポイント==============================

・台湾の介護業界の方々の勢いと熱意

・先進的、そして「スマート」な介護事業の展開

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前回は、実践大学の卒業生会の会長であり、20年間以上現地で介護事業者をしているOBの方の講演内容についてお伝えしました。

 

今回が、いよいよ「台湾・台北における介護・教育・福祉機器展視察ツアー」レポートの最終章となります。視察ツアーで感じたこと、現地でしか得られなかった台湾の介護業界に対する熱い想いについて振り返っていこうと思います。

 

 

台湾の介護業界の方々の勢いと熱意

 

今回台湾で受けた印象としては、まずは「熱気」です。

気候としても蒸し暑いというところもありましたが、どこかアジアの勢いを感じ、原付自転車が走り回る街の活気を感じました。

介護の分野においても手探りの部分がありつつも、松年大学の取り組む地域全体の高齢者を対象とした生涯学習・リハビリレッスンや、実践大学のOBの方が手掛けているSNSを活用し介護に関する不安や悩みを相談できるアプリケーション開発事業など、

しっかりと今後を見据えた介護だけに捉われない事業展開をしていることがわかりました。

また、台湾も同様に、少子高齢化という課題を抱えていますが、国内・海外人材の採用や現場における人材育成において、

学生採用の際にボランティア活動の機会を提供して、それをキャリアパスとして適用しインセンティブを設けたり、外国人労働者になるべく早く実践経験を積ませたりして、日本とは少し異なった施策で人材獲得に取り組んでいました

今回交流できた介護施設や実践大学の方々は非常に介護業界に対する想いが強く、熱い方たちばかりでした。

このような方々と共に、今後も私たちの介護の未来も語っていきたいと感じました。

 

先進的、そして「スマート」な介護事業の展開

 

2つ目の印象は「スマート」であることです。

台湾の介護事業において、先進的な技術や知見をどんどん実際の現場に落とし込んでいこうという勢いがありました。

この背景には台湾での好待遇な職業がIT関連分野であることが一因として考えられます。

様々な産業に対してITが関わっており、台湾独自の発想から生まれた福祉機器、体組成計振動療法などを取り入れたリハビリテーション機器など、非常に先駆的な印象を受けました。

日本より進んでいる部分は協業し、高め合いつつ、日本のほうが進んでいる部分は支援しながら、アジアの介護のレベルの向上につなげていくことができればと感じました。

 

 

全編を通じて、非常に実りの多いツアーであったと感じています。

これからの介護市場における日本と海外の関係性において、日本における海外人材の活用と、逆に先進的な日本の介護ノウハウの海外への輸出は、今後双方にとって非常に重要であり、そういった中での海外視察はとても重要な役割を担っています。

今回の視察を振り返らせていただき、台湾からみた日本の介護やその他のイメージは日本から見たそれとは若干異なり、やはり実際に足を運んで話を聞き、その目で確かめることの重要性を再認識できました。

 

日台の介護分野での今後の交流が、両国にとって更なる良い影響を与えることを願っています。

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