今回のチェックポイントは、「環境・交通手段」です。
すでに開設している施設の場合、これらの条件を変更するのは難しいですが、今後新しい施設を建設する、もしくは移転を考える際に、ぜひチェックしてほしい項目になります。
まず、施設に入居されている方が喜ばれることの一つは、お子様やご兄弟など家族の面会です。
けれど、通うのに費用がかかる、もしくは時間がかかるという場所では、負担が大きく、足も遠のいてしまいます。
立地条件としては、最寄駅からの距離や交通手段、駐車場があるかということも大切なポイントになります。
駅から20分以上歩く場所で、バスの便が少ない場所では通いにくくなってしまうでしょう。
若い子ども世代のご家族は車を利用しても、ご高齢の方は車の運転をやめている場合も多いです。
一方で、首都圏で駅近くの条件となると場所探しも難しさがあるのは否めません。
両者のバランスをいかに取っていくかが問われるところでしょう。
施設の周囲の環境もチェックポイントになります。
豊かな自然に囲まれていても、周りにお店が一軒もないというのでは、陸の孤島になってしまいます。
要介護度が低く外出が可能な入居者の方にとっては、こうした環境では魅力がありません。
交通の便が悪いために、積極的に外出する機会が減ってしまい、生活に張りがなくなってしまうことにもなりかねません。
また、自然が豊かな場所では坂や階段が多かったりもします。
さらに、車道と歩道の分離がない道や国道で大型トラックの交通量が多い場所なども、施設を建てるにはあまり適さないといえるでしょう。
==ポイント==================
□ 最寄駅から施設の距離はどのくらいですか?
□ 周囲の環境は入居者の社会性が保たれるものですか?
□ 高齢者に負担のない立地条件ですか?
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次回は、「施設内の居住空間」について見ていきましょう。
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