==ポイント==================
・求職者が「ここで働きたい」と強く思えるか
・教育と評価の仕組みは強化されているか
・働きやすく、サポートを受けられるか
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成功するスタッフ採用というテーマで、様々な事例や手法をご紹介してきました。
そして最終的に向かい合うべきは、「本質的に魅力的な施設・法人づくりとは」という点です。
それには3つのポイントがあります。
まず、「①求職者が“ここで働きたい!”と強く思う施設」になることです。
地域のニーズに合ったサービスや、業界内で一歩進んだサービスを提供することです。
デイサービスであれば、ADL改善、介護度改善への取組みにつながるような、立つ・座る・歩く支援、自立支援、自己実現への支援といった「自社だけが提供するレベルの高い独自サービス」は必須となります。
これはすぐには実現できないかもしれません。
事業そのものの理念や理想の問題になってきますが、ここに向き合わないと人気施設になることは難しいでしょう。
次に、「②教育の仕組みと、頑張ったら頑張った分だけ評価される仕組み」の構築をしていくことです。
中途や異業種から有資格者を採用しても、離職してしまっては意味がありません。
また、「未経験者を一定スキルまで育成できる仕組み」が求められます。
従来のマニュアルと共に動画教材を作成する、法人内資格制度を構築するといったことは必須です。
評価の仕組みは、賃金や役職だけではありません。
例えば、法人内のキャリアパスの延長線上に、法人外地域での講師といったキャリアパスがあるという仕組みです。
最後に、「③働きやすさ・サポート体制」を整えることも不可欠です。
求職者のタイプによっては、希望の休みが取れる、託児所があるといった制度が整っている事業所はやはり人気が高いです。
また、働きやすさを推進するにあたって、書類管理などの徹底的な効率化は当然のこと、機械化やIT化を進める必要もあります。
ある介護施設では、見守りセンサーの導入や記録の自動システムなども導入しています。
ほかにも、アシストスーツなど付加を軽減するテクノロジーの導入も検討したいところです。
人材の採用では、広告のキャッチコピーや給与などの表面的な施策も大事です。
しかしながら、永続的な事業運営が求められる介護経営だからこそ、中長期的に安定的な採用活動が重要になります。
ぜひ、「本質的に魅力的な施設づくり」にしっかり向き合っていただきたいと思います。
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