==ポイント==================
・対象者の大枠でサービスを検討すること
・対象者が混在するときはそれぞれにコース制をとる
・選択可能にすれば、複数から選ばれる施設に
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併設デイの稼働率アップ手順として、コンセプトの決定→対象者の明確化→目標設定という流れをご説明してきました。
手順の4番目以降では、いよいよサービスの創り込みに入っていきます。
④ 大きな枠でサービスの検討
まずは「重度」「軽度」「重度と軽度の混合」といった大きな枠でサービスを検討しましょう。
例えば、重度の入居者には、物理療法や認知症改善などのサービスを中心に提供します。
軽度の入居者には、機能訓練や本格的な創作(趣味)などのサービスを中心に提供します。
両者が混在する場合は、次のようなコース制をとるとよいでしょう。
【入居者と外部利用者に分けたコース制】
対象者 | レベル | コースのイメージ |
入居者 | 中度~重度 | 認知症ケア、リラックス、マッサージサービスなど |
外部利両者 | 軽度 | 歩行リハビリなど目標達成のサービス |
単純に混ぜるのではなく、対象者を決めて「分ける」イメージです。
例えば、入居者向けにはリラックスコース、外部利用者向けにはリハビリテーションコースを設定し、
サービス内容を創り込むとよいでしょう。
それぞれのコースを選択可能とすれば、2種類の対象者から選ばれるデイとなり、また相互利用も可能になります。
このように、サ高住の入居者を大きな枠で考え、入居者のニーズを図り、併設デイのサービス内容を創り込むことで、
より利用者に選んでもらえる事業所になるでしょう。