これから介護サービスは質を問われるようになることは間違いありません。
利用者や家族から見た質は、接遇や社会人としての立ち振る舞いなど、接遇面などが重要となってきます。
しかし、国や保険者、市区町村などからみた介護サービスの質は、「アウトカム」で測定するということになります。
「アウトカム」とは一言でいうと「結果」ということです。
Aさんがデイサービスを利用することでこんな風に元気になったとか、健康寿命が○年延びたとか何かしら質を評価できる「アウトカム」を定義し、それをもって質は測る取り組みということになります。
医療では、在宅復帰率や入院期間、近年では回復期リハビリテーション病棟で導入された「実績指数」などがそれにあたります。
「実績指数」は在院日数を分母、ADLの改善度合いを分子に置いたものであり、在院期間が短く、改善度が大きい場合に高く評価されるようになっています。
同じようなサービスで同じような利用者・入居者に対して行っているにもかかわらず、一方は利用者の能力を維持・改善できていて、一方はそうでないにもかかわらず、同様の報酬では維持・改善しなくてもよいと捉えかねられない。また仮に高齢者を維持・改善できる手法がきちんと整えられれば、介護サービス自体の社会的な評価の向上にもつながってくると考えられます。
根拠(エビデンス)に基づいたサービス提供を行っていくことが社会の中で求められています。
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次回はこの「アウトカム」を設定していく上で議論に上がっている検査バッテリーについて、ご説明させていただきます。