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事業所内保育所の保育と福祉の今後 介護事業と事業所内保育⑨

2017.12.19

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・福祉分野における最大の課題は人材不足

・フィンランドの社会・保健医療共通基礎資格「ラヒホイタヤ」

・厚労省資料では日本での共通規格の創設を暗示

 

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当連載もいよいよあと残り2回となりました。

 

今回は、保育から福祉へと視野をさらに広げて、その今後について考えていきたいと思います。

 

 

これから先、福祉分野における最大の課題は人材不足です。

 

保育と介護の状況については前々回に触れた通りですが、それもいまや限られた分野の話ではなく、全ての業種にも共通するような話題となっています。

 

その中にあたって、特に今後不足すると考えられている福祉分野では様々な施策が練られています。

 

 

大きく話題となったのは、介護分野における外国人技能実習生の受け入れです。 日本人だけではもはや足りないと考え、国外からの労働力に頼ろうという動きです。

 

ICT化も促進されています。

 

介護現場での業務の効率化と負担軽減が狙いです。

 

 

そしてもう一つ、複数の福祉分野の垣根を取り払う事で経営を効率化しようという動きが出てきています。

 

来年度から開始予定の共生型サービスがそれに当たります。 その流れの中で一つ注目すべきことがあります。

 

それは、ライホイタヤという言葉です。

 

ラヒホイタヤとは、フィンランドの社会・保健医療共通基礎資格のことです。

 

看護や保育、介護、障害等、社会福祉分野における様々な資格の基礎の要素を1つの資格に集約したものになります。

 

福祉人材の不足を懸念し、それを解消する為に効率的に人材を育成しようという考えのもと作られた制度です。

 

 

実は、日本でもこの共通規格を作る動きが出てきています。 審議会等で明確な言及はないものの、老人保健健康増進等事業における報告書でもその名称が言及されている他、「「地域共生社会」の実現に向けて(厚労省、平成29年2月7日))」では「福祉系国家資格を持つ場合の保育士養成課程・試験科目の一部免除の検討」という文言が加えられています。

 

これは、まずは介護福祉士と保育士の垣根を取り払おうと言う動きに他ならないでしょう。

 

事業所内保育所を併設した介護事業所は、こういった取り組みと高い親和性を示すものと考えられます。

 

今後の動向にも是非ご注目をいただければと思います。  

 

 

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