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保育コンテンツと地域性 介護事業と事業所内保育④

2017.11.14

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・保育理念やカリキュラムは運営者が決める

 

・保育カリキュラムやサービスの差別化で3歳児以上の園児をつなぎとめる

 

・しっかり調査をおこない「地域性」に合ったカリキュラムを考えることが重要

 

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前回は、3歳を超えた園児の転園対策には保護者に求められる保育カリキュラムやサービスが必要となることをお話ししました。

 

今回は、実際にどの様にそれらを開発していくかについて具体例も含めて解説します。

 

 

そもそも保育園の保育方針については、監督官庁である厚労省より発表されている「保育所保育指針」にてその大まかな方向性はまとめられていますが、どんな理念を掲げるのか、どんな保育を実施するのかについては各事業者にゆだねられています。

 

これらを決める上で重要なのは、運営者の「これをやりたい!」という前向きな気持ちと、もうひとつ忘れてはいけないのが「地域性」です。

 

 

例えば、東京でも23区内、特に世田谷区や杉並区といった地域では、小学校、中学校で私学を受験する割合が非常に高くなっています。

 

こういった、教育的思考の強い地域で求められるのは、学習機会をカリキュラムに組み込む事や、幼児教育を導入している保育園が好まれます。

 

幼児教育では、モンテッソーリ教育などが有名で、導入している園も数多くあります。

 

 

 

地方部では別の傾向が見られます。

 

以前、開設をお手伝いした就学前児人口がかなり少ない高齢化の進んだ地域では、認可保育園が2~3か所あるだけの地域で、実施している内容も特色は薄い地域でした。

 

こういった場所では先進的な取り組みはかえって好まれない傾向があるので、既存の保育園でも人気のある「外出と地域交流」に着目し、大規模園では難しい高頻度の「外出と地域交流」を実施することで差別化を図りました。

 

 

 

また、保育プログラム以外でも差別化が可能な点はあります。

 

事業所に併設していれば送迎の手間もかからないですし、また同法人なので時間にも多少の融通を効かせることができます(数分遅れただけで保育士に嫌味を聞かされるという話は日本全国で聞きます)。

 

早番遅番の為に営業時間を地域で一番長く取ったり、通常は持ち帰りでおこなう洋服や布団の洗濯を園でおこなうということも有効です。

 

事業所内保育所ではないですが、買い物代行をおこなう保育園なども登場しています。

 

但し、これは数年前に東京で開始されたサービスなので、地域によっては保育士の理解を得られにくい可能性もあるでしょう。

 

 

以上の様に、様々な方向性での差別化が考えられますが、重要なのは「地域性」に配慮したサービスを考えることだと言えます。

 

その為には、地域にある他の保育園ではどんなカリキュラム、サービスを提供しているかの調査を行なったり、実際に子どもを預けている職員さんに聞き取りをするなどして根拠を持つことが重要です。