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台湾における日本への送り出し機関の取り組み② 台湾・台北における介護・教育・福祉機器展視察ツアー レポート⑨

2017.09.25

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・現地送り出し機関での日本企業への就労支援の流れ

・台湾の若者の日本・介護へのイメージ

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前回は、3日目の視察で伺った現地機関、台湾最大級の日本語学校かつ留学・ワーキングホリデーの支援機関の紹介・取り組みについてお伝えしました。

 

今回は、同機関での実際の日本企業への就労支援の流れと、台湾の若者の介護へのイメージについて考察していきます。

 

★日本企業への就職支援の流れ

 

日本企業に対する学生紹介の流れについては、まずは面接を実施し、実際の日本語レベルを確認するところからはじまります。

これは、漢字圏の学生は文字を読んでおおよその意味を理解することができるため、実際は聴解力が低くてもN1~2を取得している場合があるためです。

その後、求人票を通じてマッチングをおこない、必要があればスカイプ等を通じて面談を実施するとのことでした。

面談後も、学生は目移りしやすいため早い決断が重要です。

内定後は、在留カードの取り方や必要に応じて住居の紹介など、生活を総合的にサポートするとのことでした。

こうしたトータルサポートにより、学生のみに関わらず日本企業も安心して雇用できるように対応していました。

 

台湾における介護人材の獲得については、日本に対する関心の高さから、ワーキングホリデーを希望する学生が毎年5,000名程度安定して存在しているというプラス面がある一方で、台湾では介護をビジネスとして扱うのではなく、あくまで家族がおこなうという認識が強いため、介護分野での就労がどの程度のニーズがあるか不透明であるという状況についてもご説明いただいきました。

日本での継続就業ニーズ、就労ビザ取得ニーズは高いものの、実態としては日本が好き、アニメや漫画が好きといった理由で、日本で暮らすことそのものが目的化している学生も多いとのことでした。

 

★台湾の若者の日本・介護へのイメージ

 

外国人技能実習生では、逃亡や犯罪等のリスクが取りざたされることが多いですが、台湾の場合そういった事例は今のところ発生していないと伺いました。これは、ワーキングホリデーの目的が必ずしも金銭的なものでないことや、日本に対する愛着からあえてリスクを冒すという発想がないからではないかとのことでした。

 

しかし、台湾の若者の介護に対するイメージをヒアリングしたところ、自分とあまり関係ないと思っている場合が多く、介護を問題として認識していない可能性が高いのではないか、また先ほども述べたように、介護をビジネスとしてとらえる若者は少なく「家族の面倒は家族がみる」というような考え方が強いとのことでした。

 

 

全体として、台湾における日本の評価の高さを確認できた一方、介護という分野にいかにして人を呼び込むかについては今後の大きな課題となるでしょう。

台湾においても高齢化は進行しており、介護市場は今後必ず拡大していきます。それを見据えて、日本の介護を学びたいという若者をいかに取り込んでいくかが、インセンティブも含め雇用拡大の重要なカギとなるのではないでしょうか。

 

次回は、台湾の私立大学との交流についてご紹介します。